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  菅茶山顕彰会報第28号発刊によせて
 
2018年 祝菅茶山生誕270年祭へ

 このほど2017年度(平成29年度)菅茶山顕彰会会報第28号(20㌻)を発刊しました。

 2018年は菅茶山生誕270年祭の祝年、総会記事欄に、記念式典(11月10日)と記念行事(「朗読劇 梅花の契り-元老中松平定信侯と菅茶山の物語」(藤井登美子作・演出、2019年3月2日)など、その詳しい日程を紹介しています。
一人でも多くの皆様のご来臨、ご支援を心待ちにしています。
併せて、備後国のそこかしこで、関係諸機関、各種団体並びに教育現場での慶祝イベントで、記念すべき節目の年を盛り上げていただきますよう希ってやみません。

さて、今号は二編の玉稿「菅茶山と河相君推」(武田武美氏)&「HP菅茶山新報に寄せて」(藤田卓三氏)を寄せていただいています。前者は武田少年たちの遊び場、象山献燈とは?茶山が屡々訪れた中条の文人サロン、松風館主河相君推の邸宅について、後者は昨年末、ほぼ移設作業を完了し、更に増設工事中のHP茶山新報http://www.chazan.click/。平成14年、当時の事務局長渡邊慧明氏による開設から、今日までの歩みを顧みて、今後の記録と広報、Topics New と「茶山全書」への展望を熱い思いを語っています。
藤田氏によれば、近々、黒瀬道隆氏(「神辺ぶらり歴史散歩」の著者)「菅茶山先生の詩碑を訪ねて」が掲載予定とか。ご期待ください。スマフォでも、検索可能です。本会報と併せてご愛読いただきますとともに、案外、地元備後でも「知られているようで知られていない」巨峰茶山顕彰承継活動にお力添えくださるようお願い申し上げます。

菅茶山を一番良く知っていただくためには茶山詩を良く味わうことにつきると思います。しかし、それが漢文で書かれていることから、大人でも「チンプンカンプン!」敬遠気味です。
そこで、本会は平成4年、初版「まんが物語・神辺の歴史」(中山善照著)に、茶山詩がこども向きに意訳されているのに倣って、茶山詩を分り易い口語表現に変え、それを読んで浮かんだイメージを絵に託す「茶山ポエム絵画展」を始めました。
第21回目から、主催団体が公財かんなべ文化財団に変わりましたが、毎年、市内の保幼小中高校から3000点を超える作品が集まっています。
第25回目を数える平成29年度、「神辺創成の会」(三宅真一郎代表)が、前記「まんが物語」改訂版発刊を機に、一般人対象に茶山詩をイラストや作曲に託すコンクールを立ち上げ、昨春、廉塾庭でその表彰式並びに発表会を催行、二年目を迎えています。

本会報による記録と広報活動については、敢えて年々歳々、相似た茶山原詩を繰り返し掲載、限られた詩語の中に凝縮された文藻や典故、中国人も認める和臭実のない茶山詩を末永く育苗する高峰茶山の花園の継承者の出現を期待しています。

結びにあたって、永年に亘り、ボランテイアで、本会報の校正を担当していただいている林多恵子先生に深甚の謝意を表します。